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トヨタはこの三つのテーマで、世界ナンバーワン実現に取り組む構えだ。
Cトヨタ自動車社長も、二○○一年度会社方針でこう述べている。 「二十一世紀のトヨタの目標を現実のものとし、歴史に事実として刻むため、グループ一丸となって具体的な課題解決に取り組み、成果を出していきたい。
打倒トヨタの発想で取り組めとは、我々も謙虚に他社を勉強して相手の長所をしっかりと評価し、自らの改革の糧にすることが必要だということ。 また、若い人から新しい知恵、アイデアを引き出していく。
資源は有限だが知恵は無限であり、これこそが『トヨタウェイ』である」二○○一年一月三一日、トヨタはフランス北部のベルギー国境に近いバランシエンヌ郊外で「TMMF(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランス)工場」の操業を開始した。 一九九七年にイギリスに続く欧州二つ目の生産拠点として計画発表されたTMMF工場は、トヨタにとってユーロ圏初の小型乗用車生産拠点である。
この仏新工場ラインオフ式典には、Oトヨタ自動車会長も駆けつけた。 生産するのは、トヨタの世界戦略車「ヤリス」(日本名ヴィッツ)、生産能力は、年産一五万台(二○○二年にフル操業)。
フランスはかつて、日本車の完成車輸入を徹底的に規制したほどで、欧州の自動車大国の一つである。 そのフランスにトヨタが生産工場を建設し、欧州市場の現地化を促進するということは、トヨタにとっても日本車にとっても大きなエポックであった。
仏TMMF工場に「ジャスト・イン・タイム」の徹底を図るため、地元の部品メーカーにもかんばん方式を浸透させるトヨタ生産方式を貫いたが、一方で調達先の広域化対応「二○○五年には、欧州でトヨタ車販売八○万台、シェア五%を達成する。 欧州は世界で最も競争が激しい市場であり、トヨタ車がこの目標値を達成しないことには技術・製造・販売が充実した自動車メーカーとは言えない」O会長は、仏新工場の生産開始記念式典でトヨタ欧州戦略についてこう語った。
それというのも、トヨタが圧倒的に低い販売シェアと事業性の問題を抱えているのが欧州なのである。 トヨタの販売シェアは日本で四○%台、米国で一○%台を占めるが、欧州ではわずか三%台と苦戦を強いられている。
「欧州でトヨタブランドを浸透させることが、トヨタ世界戦略のカギの一つだ」と、海外を統括するIトヨタ自動車副社長は、欧州事業を成功させることがトヨタ地球代表企業への大きな道程だとする。 そこで、ヤリスがトヨタ欧州戦略の核弾頭になる。

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